赤い鳥居のある神社を北杜市内で検索し、気になるところが一か所見つかった。
何か答えが見つかるだろうか。そもそも何の答えを見つけたいのかもわかっていない。
「神部(かんべ)神社」
「主はどうしたの?いないの?」声に出してそう問いかけた瞬間、体が持っていかれるほどの突風が吹いた。答えを教えるかのように。
木々を見て涙があふれた。
少なくとも平成13年3月までは宮司さんがいらしたのだろう。
悲しいことに、お賽銭箱にはごみが捨てられていた。
ここから見える青空はとても美しいのに。
狛犬は撫で続けられて丸くなっている。石でできているのに温かく感じる不思議。
インターネットからの情報をお借りすると、天手力男神(あめのたぢからをのかみ)が祀られており、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩屋戸に隠れた際、天手力男神は扉を開き、日の神の復活に功のあった神と記されている。
日の神の「日」とは「太陽」を表している。
誰の手も入っていないとは思えない。でも毎日来ているとも思えなかった。
「天気の子」はいつでも希望した場所を晴れにすることができる少女の物語。
この場所とつながらないとは考えにくい。
私に何を見せたかったか、真っ先に浮かんだのは「警告」という言葉だった。
自然からの警告、そう受け取る。私にできることは何?